後遺症事例15

示談金増加額 約169万円

一時停止無視の車に側面衝突され、むちうち症となった事例 (後遺症14級9号)

当初提示額

2,052,383

最終示談額

3,748,497

交渉後の増加額

1,696,114

傷害状況

頸椎捻挫・左肩挫傷

後遺症認定

後遺障害14級9号

治療期間

286日

解決方法

交渉による示談

交渉期間

2ヶ月

交渉のポイント

休業損害、通院慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症に伴う逸失利益

交通事故の概要

東京都中野区の路上にて、自動車で走行中、交差点で一時停止無視の自動車に左側から衝突され、受傷した交通事故事案です。

この交通事故で被害者Uさん(60代・男性/自営業)は、頚椎捻挫のほか、左肩挫傷のケガを負いました。
治療に要した期間は286日で、その内267日の通院が必要でした。

被害者Uさんは、治療終了後に自賠責保険に後遺症認定請求を行ったところ、局部に神経症状を残すものとして、後遺障害14級9号が認定されました。

後遺障害14級9号が認定された後、相手方保険会社から示談金の提示がありましたが、自身での交渉に限界を感じた被害者Uさんは、インターネット検索で当弁護士のHPを見つけて無料相談。
その後、ご依頼いただくこととなりました。

弁護士交渉〜介入から解決まで〜

受任後、被害者Uさんから本件交通事故に関する資料一式をお送りいただき、内容を検討したところ、休業損害・通院慰謝料・後遺症慰謝料・後遺症に伴う逸失利益が問題となり、後遺症関係については特に低額であることが分かりました。
なお、本件交通事故は、被害者Uさんにも1割程度の過失が認められる事案で、過失割合には双方争いがありません。

当弁護士が、被害者Uさんに交渉の進め方について説明したところ、Uさんは可能な限り高い金額での請求を希望されました。
当弁護士は、相手方保険会社に対し、さっそく交渉を開始。通院慰謝料と後遺症慰謝料については裁判基準(弁護士基準)で、休業損害と後遺症に伴う逸失利益については、可能な限り高い金額で請求を行いました。

その結果、通院慰謝料と後遺症慰謝料は満額での合意に成功。
休業損害と後遺症に伴う逸失利益についても、大幅に増額となり、総額で約169万円の増額となりました。
具体的な交渉経緯は以下のとおりです。

【STEP 1:相手方保険会社の当初提示額】
●休業損害 685,425円
●通院慰謝料 845,000円
●後遺症慰謝料 750,000円(自賠責基準。逸失利益が含まれた金額)
●過失相殺 228,042円(10%)
合計:2,052,383円

【STEP 2:当弁護士からの請求額】
●休業損害 2,594,801円 (かなり多めの請求となっています)
●通院慰謝料 1,110,000円(通院9.5ヶ月。裁判基準)
●後遺症慰謝料 1,100,000円(14級の裁判基準)
●後遺症に伴う逸失利益 1,026,204円(年収354万円、労働能力喪失率5%、喪失期間7年)
●過失相殺 583,100円(10%)
合計:5,247,905円

【FINAL:最終的な示談内容】
●休業損害 1,369,710円
●通院慰謝料 1,110,000円(満額!)
●後遺症慰謝料 1,100,000円(満額!)
●後遺症に伴う逸失利益 585,286円(喪失期間4年)
●過失相殺 416,499円(10%)
合計:3,748,497円

*最後に*
慰謝料関係(通院慰謝料と後遺症慰謝料)については、裁判基準による請求に対して満額回答ですので、交渉は大成功といって良いでしょう。
休業損害と後遺症に伴う逸失利益については、請求額に比べると少額な示談内容となっているものの、もともとの請求額が多めだったので、まずまずの結果だと考えています。

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弁護士 山﨑 賢一 (Kenichi Yamazaki)
弁護士 山﨑 賢一 (Kenichi Yamazaki)

【東京弁護士会所属 No.21102】弁護士歴35年。交通事故取扱開始から21年のキャリアの中で手掛けた案件のうち交通事故分野は9割超。2023年末で累計2,057件の解決件数があり、年間にほぼ100件以上の交通事故事案を解決に導いています(2024年1月現在)。示談金の増額がなければ弁護士費用は一切不要の「完全出来高報酬制」で交通事故被害者を全面サポート!全国対応、交通事故のご相談は何度でも無料です。