後遺症事例17

示談金増加額 約1,147万円

バイク走行中、車に衝突されて足関節内果骨折等を負った事例 (後遺症10級11号)

当初提示額

14,059,851

最終示談額

25,535,608

交渉後の増加額

11,475,757

傷害状況

右足関節内果骨折・
頸椎捻挫

後遺症認定

後遺障害10級11号

治療期間

約7ヶ月

解決方法

交渉による示談

交渉期間

約8ヶ月

交渉のポイント

休業損害、傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症に伴う逸失利益、過失割合

交通事故の概要

東京都墨田区の路上にて、自動二輪車(バイク)で走行中、駐車場から安全確認をせず公道に出てきた自動車に衝突され、大ケガを負った交通事故事例です。

この交通事故で、バイクに乗っていた被害者側のWさん(30代・男性/会社員)は、右足関節内果を骨折し、また、むちうち症(頸椎捻挫)を負いました。
被害者Wさんは、病院で7日間の入院治療を受け、その後、7ヶ月間の通院治療を経て、症状固定となりました。
「症状固定」とは、入通院治療を続けても、それ以上、ケガの症状が回復しない状態になったことをいいます。

被害者Wさんは、症状固定となった後、自賠責保険に対して後遺症認定請求を行いました。
その結果、足首の関節に、後遺症10級11号(1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの)が認定されました。

後遺症10級11号が認定された後、ほどなくして、被害者Wさんのもとに、相手方保険会社から損害賠償金の計算書が届きました。
その計算書は、「被害者Wさんにも2割ほどの過失がある」といった内容になっており、被害者Wさんは、相手方の主張に納得することができませんでした。

そこで、被害者Wさんは、示談額について相手方保険会社と交渉したいと考えたものの、仕事が忙しく、交通事故分野に特化した弁護士に相談することを決意。
インターネット検索により当弁護士のホームページを見つけた被害者Wさんは、弁護士費用特約が無くても安心の「完全出来高報酬制」といった料金体系に惹かれ、お電話にてご相談いただくこととなりました。

当弁護士の安心プラン「完全出来高報酬制」であれば、弁護士費用は、弁護士の交渉によって増額した部分の一定割合となります。
被害者Wさんは、良心的な料金体系に安心し、お電話での無料相談後、すぐに当弁護士への依頼を希望されました。

弁護士交渉〜介入から解決まで〜

当弁護士は、被害者Wさんから依頼を受けた後、Wさんが相手方保険会社から提示された示談案(計算書)を確認しました。
内容を検討したところ、問題となったのは、休業損害、傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症に伴う逸失利益、過失割合(被害者Wさんの過失20%との主張)でした。

当弁護士は、これらの項目につき、いずれも弁護士基準(裁判基準)による算定に基づき、示談交渉を行いました。
過失割合についても、事故態様から判断し、10%の過失割合を主張しました。

当弁護士による交渉の結果、休業損害、傷害慰謝料、後遺症慰謝料については満額、逸失利益については喪失率21%により計算した金額に増額しました。
本来、後遺症10級の基本的な喪失率は27%なのですが、被害者Wさんの職務にはデスクワークも含まれ、デスクワーク中は足首に負担がかからないため、労働能力に影響がないとされたものです。
過失についても、事案に即し、10%にすることが出来ました。

トータルでの増加額は約1,147万円です。
交渉期間は約8ヶ月とやや難航しましたが、これほどの増加額ですから、十分に成功事例と言って良いでしょう。
具体的な交渉経緯は以下のとおりです。

【STEP 1:保険会社からの当初提示額】
●休業損害 1,196,000円
●傷害慰謝料 1,000,000円
●後遺症慰謝料 4,400,000円
●逸失利益 10,978,813円
●過失相殺 −3,514,962円(20%)
合計 14,059,851円

【STEP 2:弁護士交渉による請求額】
●休業損害 1,621,861円
●傷害慰謝料 1,120,000円(裁判基準)
●後遺症慰謝料 5,500,000円(14級の裁判基準)
●逸失利益 25,882,760円(年収6,434,560円、労働能力喪失率27%、喪失期間28年で計算)
●過失相殺 −3,412,462円(10%)
合計 30,712,159円

【FINAL:最終的な示談内容】
●休業損害 1,621,861(満額!)
●傷害慰謝料 1,120,000円(満額!)
●後遺症慰謝料 5,500,000円(満額!)
●逸失利益 20,131,036円(年収6,434,560円、労働能力喪失率21%、喪失期間28年で計算)
●過失相殺 −2,837,289円(10%!当弁護士の主張通り)
合計 25,535,608円

*最後に*
上記のとおり、被害者Wさんの職務にはデスクワークも含まれていたため、労働能力喪失率が21%の示談となりました。
また、刑事事件の調書取り寄せに時間がかかったため、解決までの期間が約8ヶ月と長めとなっています。
過失相殺に争いがなければ、2ヶ月程度での解決となったと思われます。

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弁護士 山﨑 賢一 (Kenichi Yamazaki)
弁護士 山﨑 賢一 (Kenichi Yamazaki)

【東京弁護士会所属 No.21102】弁護士歴35年。交通事故取扱開始から21年のキャリアの中で手掛けた案件のうち交通事故分野は9割超。2023年末で累計2,057件の解決件数があり、年間にほぼ100件以上の交通事故事案を解決に導いています(2024年1月現在)。示談金の増額がなければ弁護士費用は一切不要の「完全出来高報酬制」で交通事故被害者を全面サポート!全国対応、交通事故のご相談は何度でも無料です。