後遺症事例21
示談金増加額 約139万円
停車中に後続車がノーブレーキで追突、むちうち症となった事例 (後遺症14級9号)
当初提示額
1,676,750円
最終示談額
3,072,640円
交渉後の増加額
1,395,890円
傷害状況
頸椎捻挫・腰椎捻挫等
後遺症認定
後遺障害14級9号
治療期間
8.5ヶ月相当
解決方法
交渉による示談
交渉期間
約1ヶ月
交渉のポイント
傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症に伴う逸失利益
交通事故の概要
東京都中央区の路上で、自動車にて交差点で停車中、後続の自動車にノーブレーキで追突され負傷した交通事故事例です。
非常に激しい追突事故でしたが、被害者Gさん(50代・男性/会社員)は幸い入院は免れました。
しかし、むち打ち症(頚椎捻挫、腰椎捻挫)などの傷害を負い、8ヶ月半という長期間の通院を余儀なくされました。
治療が終わった後は、自賠責保険への後遺症認定請求の末、後遺症第14級9号(局部に神経症状を残すもの)が認定されています。
その後、加害者側の保険会社から示談の案が出されましたが、その金額が低いものと感じて、当弁護士への相談となりました。
弁護士交渉〜介入から解決まで〜
当弁護士が示談案の内容を精査したところ、Gさんが感じられたとおり、後遺症慰謝料と逸失利益の金額が大幅に低く、傷害慰謝料についても問題のあるケースでした。
Gさんにその旨をご説明すると、増額を強く希望され、示談交渉をご依頼いただくことになりました。
当弁護士はGさんからご依頼を受けた後、ただちに交渉を開始しました。
交渉開始から約1ヶ月で示談成立、増加額の合計は約139万円となりました。
当初の提示額の約1.83倍という結果でした。
傷害慰謝料については裁判基準の90%(当初の提示額の約1.2倍)、後遺症慰謝料についても裁判基準の90%(当初の提示額の約2.47倍)、逸失利益については裁判基準(当初の提示額の約2.32倍)です。
交渉の経緯は以下をご覧ください。
保険会社から当初提示された額は以下の通りです。
①傷害慰謝料・・・・790,533円
②後遺症慰謝料・・・400,000円
③逸失利益・・・・・486,217円
上記合計金額・・・・1,676,750円
当弁護士による請求額は以下の通りです。
①傷害慰謝料・・・・1,060,000円(裁判基準)
②後遺症慰謝料・・・1,100,000円(14級裁判基準)
③逸失利益・・・・・1,513,315円(年収5,230,955円、労働能力喪失率5%、喪失期間7年で計算)
上記合計金額・・・・3,673,315円
示談交渉の結果、最終的な示談額は次の通りとなりました。
①傷害慰謝料・・・・950,400円(裁判基準の90%)
②後遺症慰謝料・・・990,000円(裁判基準の90%)
③逸失利益・・・・・1,132,240円(喪失期間5年)
上記合計金額・・・・3,072,640円
後遺症に伴う逸失利益は、喪失期間7年から5年となってしまいましたが、慰謝料については、それぞれ請求額の9割ですので、まずまずの結果でした。