後遺症事例28
示談金増加額 約92万円
交差点で停車中、脇見運転の後続車に追突され、むちうち症となった事例 (後遺症14級9号)
当初提示額
1,768,433円
最終示談額
2,692,574円
交渉後の増加額
924,141円
傷害状況
頸椎捻挫・腰椎捻挫
後遺症認定
後遺障害14級9号
治療期間
7.2ヶ月
解決方法
交渉による示談
交渉期間
1.5ヶ月
交渉のポイント
傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症に伴う逸失利益、休業損害
交通事故の概要
東京都杉並区の路上にて、Zさんが仕事中に自動車を運転し、交差点で停車したところへ、後続車がわき見運転によりブレーキを踏み損ねて追突してきた交通事故事例です。
この事故により、Zさんは、むちうち症(頸椎捻挫、腰椎捻挫)の傷害を負いました。
治療に要した期間は7.2ヶ月、そのうち、実際に通院した日数は102日です。
治療終了後も、首に痛みが残ったため、自賠責保険へ後遺障害の認定申請を行い、後遺症14級9号(局部に神経症状を残すもの)が認定されました。
被害者であるZさんは、保険会社からの示談金の提示内容に不満を持たれ、示談することを拒否。
当弁護士は、Zさんから相談を受け、資料をいただき検討したところ、傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症逸失利益、休業損害において、増額交渉をする余地があると判断しました。
その旨をZさんに説明したところ、示談金の増額を強く望まれ、当弁護士へ依頼となりました。
弁護士交渉〜介入から解決まで〜
当弁護士は受任後、早速交渉を開始し、傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症逸失利益については弁護士基準(裁判基準)で、自賠責基準での提示が出ていた休業損害については、Zさんが主婦であったので、主婦としての年収をもとに請求を行いました。
1.5ヶ月の交渉の結果、傷害慰謝料、後遺症慰謝料については、弁護士基準の90%まで増額し、総額では約92万円の増額となりました。
具体的には、次のとおりです。
●傷害慰謝料:当初提示額716,333円 ⇒ 最終示談額891,000円
●後遺症慰謝料:当時提示額750,000円 ⇒ 最終示談額990,000円
●後遺症逸失利益:当初提示額(慰謝料に含む)⇒最終示談額(別途)481,876円
●休業損害:当初提示額302,100円 ⇒ 最終示談額329,698円
傷害慰謝料と後遺症慰謝料は、弁護士基準(裁判基準)の9割という良い結果となりましたが、逸失利益と休業損害については、満足のいく結果とは言えませんでした。
やや不満は残るものの、被害者Zさんは裁判まで望まなかったため、この金額で示談成立となりました。