交通事故事例16
示談金増加額 約40万円
後遺障害はないが示談金が50万円から90万円に増額
当初提示額
493,500円
最終示談額
889,156円
交渉後の増加額
395,656円
傷害状況
右肩関節挫傷ほか
後遺症認定
後遺症なし
治療期間
3.5ヶ月
解決方法
交渉による示談
交渉期間
3週間
交渉のポイント
休業損害、傷害慰謝料
交通事故の概要
Tさん(55歳/主婦)は、東京都葛飾区亀有で、タクシーに乗車中、タクシーの前に飛び出した自動車を避けるため、タクシーが急ブレーキをかけたため、後部座席にて転倒し、左肩、左首、腰を打ってしまいました。
Tさんは、タクシー乗車中の顧客に過ぎませんから、Mさんに過失はありません。
この交通事故により、Tさんは、むちうち症(頚椎捻挫、腰椎捻挫)と右肩関節挫傷の傷害を負い、3.5月の治療の後、症状固定となり、治療を中止しました。
Tさんは、治療期間が短いため、自賠責保険への後遺症認定請求は行いませんでした。
捻挫系の傷害で後遺症認定を請求するためには、少なくとも6ヶ月の治療を受ける必要があります。
弁護士交渉〜介入から解決まで〜
Tさんは、この事故で、視力が低下しましたが、交通事故との因果関係が認められなかったため、保険会社からできる限りの示談金の支払を受けることを希望し、当弁護士への相談の後、受任となったものです。
Tさんへの提示には、「休業損害」「傷害慰謝料」の2項目に問題があるというのが、当弁護士の検討結果です。
当弁護士は依頼後、直ちに、弁護士基準(裁判基準)による、金額で交渉を開始し、3週間後に早期示談を成立させました。
その内容は次のとおりです。
●休業損害の提示が199,500円
●慰謝料の提示が294,000円
→合計で493,500円の提示であったところ(いずれも自賠責保険による計算)…
●休業損害については349,156円(弁護士基準)
●慰謝料については540,000円(弁護士基準の90%)
→合計で889,156円の示談となりました。
増加額は【合計で395,656円】となりました。
当初の提示に比べ、約400,000円の増加です。