ペーパードライバーを脱出する方法
環境が変わり車以外の交通手段がなくなった方、子供や老いた両親の送り迎えが必要になった方、行動範囲を広げたい方、ペーパードライバーから脱出したい人の理由は様々です。
けれど、ペーパードライバー歴が長ければ長いほど車の運転が怖くなり、運転を躊躇する傾向があります。
本日は苦手意識を克服して、ペーパードライバーを脱出する方法を紹介します。
目次
運転が怖いペーパードライバー
ペーパードライバーの多くは元から運転に苦手意識があるようです。
その原因は教習所でのトラウマ。
なかなか上達せず教官に呆れられたり、厳しく指導されたり、教習所での嫌な体験を通して運転が怖くなり、そのままペーパードライバーになってしまうことがあるのです。
相手が教官ではなく、家族や友人、知人の何気ない言葉に傷つき、運転が嫌になる人も。
また、一度事故を起こして以来、運転が怖くなった人もいるでしょう。
このように、様々な原因でペーパードライバーになった人たちが再び運転しようとしても、ペーパードライバー歴が長いほど難しいものとなります。
短期間でやろうと思わず、じゅうぶん期間を設けて練習していくことが大切です。
ペーパードライバーの練習方法
練習を始める前にやることがあります。
車に初心者マーク(若葉マーク)を貼ることです。
ペーパードライバーは初心者同然なので、他の車に初心者アピールするためにも必ず貼っておきましょう。
手元にない場合はホームセンターやカー用品店、楽天やAmazonで購入できます。
ダイソーなどの百均でも購入できますが、剥がれやすいので注意が必要です。
教材やwebで自主練習
まずは自力で練習したい方は、教材やwebで基本の運転操作や交通ルールを復習しましょう。
長年運転から遠ざかっていると教習所で習ったことを忘れがちです。
本を購入するのも良いですし、今ならネット検索でいくらでも調べられます。
運転操作もイラストや動画で説明されていて分かりやすく、見やすくなっていますよ。
運転席で名称と配置を確認
車に乗ってもすぐ運転しようとせず、運転席周りを見渡しましょう。
本やwebで名称や配置、役割を復習したと思います。
アクセル、ブレーキのペダル、エンジンやサイドブレーキ、ウィンカースイッチなど運転席周りのレバーやスイッチを確認し、名称と役割を一致させます。
運転中に「ウィンカーはどれだっけ」と焦ってしまわないためにも必要な工程です。
基本操作を体で覚える
自主練習でいきなり公道に出るのはおすすめできません。
まずは誰もいない広い駐車場で『前に進む』『バックする』『右に曲がる』『左に曲がる』これら4つの基本操作を何度も繰り返します。
運転は“慣れ”なので、しっかり体に覚え込ませることが大切です。
隣に運転上手なコーチ役を
走行が慣れて来たら、次は運転上手な友人や家族を助手席に乗せて練習してみましょう。
人が少ない時間帯を狙って、広いサービスエリアや公園の駐車場が最適です。
公道では右折の仕方や車線変更など、アドバイスを受けながら練習できるのがコーチ付きのメリット。
自分では自覚していない運転の癖などが指摘され、ひとりでは気づけないことが気付けるようになります。
また、同乗者に運転を変わってもらい、上手い運転を間近に見ることで運転技術が学べます。
ペーパードライバー教習
自主練習する勇気が持てず、コーチ役が見つからない場合はプロに頼むのも良いでしょう。
ペーパードライバー向けの講習が各都道府県の自動車教習所で受けられます。
講習内容
教習所やコースによって異なりますが基本の運転操作、標識の見方などの交通ルールを一通り復習したあと、路上で運転する流れになります。
教官と共に乗車し、バックミラーの調整やレバーとスイッチの操作、メーターの読み方などを復習します。
動き出すと車両感覚を掴むための練習、市街地の走行、車線変更などペーパードライバーが苦手とする事柄を丁寧に何度も教えてもらえます。
免許を取得する際の教習所と異なるところは、ペーパードライバーありきで接して貰えるので、厳しい指導はありません。
講習日数
コースによって異なります。試しに受けたい方は最短で数時間~3日、少しだけ運転の勘を取り戻したい方は6日程度、しっかり運転を覚えたい方は9~12日が最長です。
講習費用
教習所やコース、性別、ペーパードライバー歴によって大きく異なるので最寄りの教習所で調べてみてください。
出張教習
教習所以外で運転の練習を見てもらうことができます。
教習所で一から復習する必要がなく、例えば家族の送り迎えができるようになりたい、どこどこまで行けるようになりたい、などの目的を持った方は出張教習がおすすめです。
ペーパードライバーの強みは、免許を取得した“事実”があることです。
免許取得のため悪戦苦闘していた頃とは違うので、変に構えず練習していきましょう。
交通事故に遭遇してしまった際は交通事故専門弁護士【やまケン】への相談をご検討ください。