後遺症事例36
示談金増加額 約144万円
追突交通事故事例・弁護士交渉により示談金が倍増 (後遺障害14級9号)
当初提示額
1,571,899円
最終示談額
3,015,861円
交渉後の増加額
1,443,962円
傷害状況
頚椎捻挫
後遺症認定
後遺障害14級9号
治療期間
6.1ヶ月
解決方法
交渉による示談
交渉期間
約3週間
交渉のポイント
傷害慰謝料、後遺症慰謝料、後遺症逸失利益
交通事故の概要
Mさん(46歳 会社員)は、休日に千葉県内を自動車で走行中に一時停止したところ、前方の確認を怠り、ブレーキが遅れた自動車に追突され、首にむち打ち症の傷害を負いました。
追突の場合、被害者の過失は認定されません。
被害者に落ち度はないからです。
この交通事故により、Mさんは、頚椎捻挫の傷害を負い、6.1ヶ月のむち打ち症治療を行い治療終了となりました。
治療終了後も、首に強い痛みが残ったMさんは、自賠責保険への後遺症認定請求を行い、結果として後遺症14級9号(局部に神経症状を残すもの)が認定され示談に入りました。
弁護士交渉〜介入から解決まで〜
後遺障害認定手続きは無事終了し、程なくして、加害者側の任意保険会社から、交通事故に関する示談の案が出されました。
しかし、Mさんは、交通事故に遭ったのは初めてであり、示談の案の内容が妥当なものか、そうでないのかの判断できなかったため、弁護士への相談を決意し、弁護士への相談となりました。
早速、弁護士が交通事故示談案の詳細を検討した結果、傷害慰謝料 後遺症慰謝料 後遺症逸失利益の3項目の金額に問題があるとの結論となりました。
ことに後遺症慰謝料 後遺症逸失利益が非常に低額なものでした。
Mさんは、弁護士の検討結果を聞き、各項目の示談金増額を強く希望し、Mさんから依頼を受ける運びとなりました。
依頼を受けて、当職は、
・傷害慰謝料と後遺症慰謝料については弁護士基準(裁判基準)で、
・後遺症逸失利益については、交渉の便宜として、弁護士基準が5年のところ7年の喪失期間での計算で、
相手方任意保険会社に請求することとし、交通事故の損害賠償交渉を開始しました。
交通事故示談交渉を開始して3週間が経過したところで、示談金額が決定し、交渉は終了しました。
交渉の期間としては、平均的なところです。
示談の結果は、
・傷害慰謝料は649,000円の提示が808,200円(弁護士基準の90パーセント)に、
・後遺症慰謝料は400,000円の提示が990,000円(弁護士基準の90パーセント)に、
・後遺症逸失利益については喪失期間5年となり、522,899円の提示が1,217,661円(弁護士基準)に増額という示談となりました。
増加額の合計は1,443,962円となりました。
示談金は約2倍弱となった交通事故事案です。