交通事故とうつ病・PTSDとの関係

緑に囲まれた道

やよい共同法律事務所の弁護士やまケンこと、山﨑賢一です。

交通事故に遭ってしまった方の中には、多大な精神的ショックを受ける方も多いことと思います。

交通事故の規模にもよりますが、交通事故現場には、痛ましい状態で人が倒れていたり、無残な状態となった自動車があったりすることもあり、そのような場合には、その場に居合わせた方も大きなショックを受けることがあります。

交通事故の当事者の場合には、さらにそのショックが大きくて当然です。それゆえ、交通事故後にうつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの、心の病気となってしまう可能性があります。

この記事では、交通事故と心の病気の関係について、一緒に考えてみたいと思います。

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交通事故を原因とする精神的後遺症

交通事故に遭うと、うつ病やPTSDなどの心の病気になってしまう場合があります。

その交通事故による怪我が、命に関わる内容であったり、重傷であったりする場合は、特にその可能性が高くなるでしょう。

自分自身が交通事故を起こしてしまったり、交通事故に遭ってしまった場合に発症する可能性があることはもちろんですが、交通事故を起こす瞬間を目の当たりにした場合にも、その恐怖や戦慄から発症する可能性があります。

被害者が家族や友人などの身近な人である場合は、なおさらです。

交通事故後、しばらくしてから何らかの症状がでることもある上、必ず完治するとも限らないため、上手に付き合う必要があります。

では、交通事故によって発症する可能性のある「うつ病」や「PTSD」について、もう少し詳しく見て行きましょう。

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うつ病とは

うつ病は心の風邪といわれており、気分が沈んだり、不安や焦りを感じたり、好奇心や喜びが喪失するなどの精神状態となります。

場合によっては、消えてしまいたいとか、何の意欲もないなどの状態となることもあり、深く気持ちが沈んでしまいます。

また、睡眠障害や食欲不振、慢性的な疲労感を感じる、場合によっては動悸や息苦しさ、のどの渇きや身体の重みを感じるといった、身体への影響も出ることもあります。

うつ病が悪化すると、他の精神疾患に発展してしまう可能性もあるため、不調を感じた時は、できる限り早く対応しておく必要があります。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは

PTSDとは、自分の力ではどうすることもできない恐怖状態を体験した場合に起こりやすい症状で、その時の経験が心のキズとして残った場合のことを指します。同じ経験をしたとしても、必ず誰もがPTSDとなるわけではなく、発症するにも症状の程度にも個人差があります。

PTSDは、突発的に辛い記憶が蘇ってしまったり、その時の状況や場面を避けるようになったり、日常的に神経がピンと張りつめている状態となるといった症状が出ます。

また、感覚がマヒしてしまうこともあり、とても辛い状態が続きます。長期化すると日常生活に支障をきたす場合もありますので、早めの対策が大切です。

心の病気によって交通事故が起こる可能性

交通事故が原因でうつ病・PTSDなどの心の病気になる可能性はありますが、逆に心の病気が原因で交通事故を起こす可能性はないのでしょうか?

心の病気の症状が交通事故を引き起こすことは十分に考えられます。

先程も申し上げましたとおり、心の病気の症状の中には、集中力がなくなることや、睡眠障害による睡眠不足、運動神経が低下するなどもあるため、これらの原因によって交通事故を起こしてしまうリスクは高いといわざるを得ません。

また、直接的の原因といえるかは分かりませんが、心の病気による焦りの気持ちによって、運転が荒くなってしまう可能性もあり、そのことが交通事故の引き金になる可能性もあります。

心の病気があっても運転していいのでしょうか?

心の病気を持つ患者さんは、運転免許証が発行される時や、免許更新の際に、質問票や報告書の記載を求めらえるケースがあります。

記載内容によっては主治医の診断書の提出が必要となるケースがあるため、その結果によって運転免許証の発行や更新が認められない場合があります。

ただし、運転免許が発行・更新されたとしても、安全な運転に支障をきたす症状があるにも関わらず、自動車を運転して交通事故を起こした場合には、処罰される可能性もありますので注意が必要です。

交通事故によるうつ病やPTSDの治療法

もし交通事故が原因でうつ病やPTSDなどの心の病気になってしまったら、一体どのように治療すればいいのでしょうか?心の病気は最初のうちは自覚症状がないため、気がつけば悪化しているケースもあります。

そのような状態の時には、自己判断をせずに、専門家に相談されることが必要です。具体的には「心理カウンセラーに相談する方法」や「精神科医に相談する方法」などがあげられます。

軽い場合は心理カウンセラーに相談する

一般的に症状が軽い場合には、心理カウンセラーに相談すると良いといわれています。

心理カウンセラーは投薬などではなく、心の問題を顧客と一緒に解決する道筋をつけてくれる専門家です。

顧客の悩みを聞きながら相談に乗ってくれる来談者中心療法や、問題に対する認知を分析しながら解決を目指す認知療法・認知行動療法、言葉に表すことができない状態をイメージしながら回復を目指すフォーカシングなど、さまざまな療法の専門家がいます。

ただし、心理カウンセラーは資格がなくても営業できるため、資格の有無を調べて、有資格者のカウンセリングを受けることをおすすめします。

重度の場合は精神科医に相談する

症状が重度の場合には、精神科医の治療を受けて下さい。

精神科医は心理カウンセラーから紹介されることもありますし、直接受診することも、もちろん可能です。

精神科医の場合には、薬物療法などの選択肢もありますので、治療の専門性は深くなります。

ですので、最初から精神科医に行った方が良いと考える人もいます。

逆に、精神科医にかかるということに抵抗がある方は、まずは心理カウンセラーに相談してください。

交通事故と心の問題の関係を考慮

交通事故と心の問題は密接に関連しています。

交通事故が引き金で心の問題を引き起こすこともあれば、心の問題によって交通事故を起こしてしまう可能性もあります。

いずれにせよ、本来的な解決のためには心理カウンセラーや精神科医などの専門家への相談が必要ですので、自分で解決するというのはお勧めできません。

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弁護士 山﨑 賢一 (Kenichi Yamazaki)
弁護士 山﨑 賢一 (Kenichi Yamazaki)

【東京弁護士会所属 No.21102】弁護士歴35年。交通事故取扱開始から21年のキャリアの中で手掛けた案件のうち交通事故分野は9割超。2023年末で累計2,057件の解決件数があり、年間にほぼ100件以上の交通事故事案を解決に導いています(2024年1月現在)。示談金の増額がなければ弁護士費用は一切不要の「完全出来高報酬制」で交通事故被害者を全面サポート!全国対応、交通事故のご相談は何度でも無料です。