交通事故被害に遭ったら弁護士にどこまで相談していいのか
交通事故の被害にあったとき、「このようなことまで弁護士に相談して笑われないだろうか」と心配になることがあるかもしれません。
そこで、今回は、交通事故の被害にあったとき、どこまで弁護士に頼ってよいのかについてお伝えします。
目次
些細な悩みでも弁護士に相談して大丈夫
まず、最初に申し上げたいことは、「些細な悩みである」と感じることであっても、弁護士に相談することに全く問題はないということです。
そもそも、弁護士に相談しようと考える方は、自身に法律的な知識がないからこそ弁護士に相談したいと思うわけです。そうすると、相談者には自身が抱える悩みが重大な法的問題かどうかを判断することができる能力がありませんので、相談者が「些細な悩みである」と考えている事項は、①本当に取るに足らない些細な事項であった、②実は重大な法的問題であった、③実は重大な問題であったが弁護士による解決にはなじまない問題であった(法的問題ではなかった)のうちのいずれかということになります。
したがって、自身では些細な問題であると感じていたとしても、実は重大な法的問題である可能性がありますので、気になることがあれば弁護士に相談すべきです。
弁護士は交通事故被害者の最大の味方になってくれる
弁護士の全ての活動は、全て依頼者の最善の利益を図るためのものです。多くの弁護士は、自身がプロであることに誇りをもっています。そして、弁護士が考えるプロの絶対条件は、「何があっても依頼者の最善の利益を図る」ということです。
あなたの弁護士はあなたの最大の味方です。遠慮することなく弁護士に頼ってください。
相談料が無料の弁護士に相談してみる
多くの法律事務所や弁護士会では、交通事故の初回相談は無料としていますので、まずは相談料が無料の弁護士に相談してみるのもよいでしょう。
当弁護士は交通事故の相談は初回のみでなく何度でも無料としております。
また、交通事故の被害にあったご本人やお身内の方との事務所での面談はご希望に応じて承っていますので、必ずしも事務所にお越しいただく必要はありません。ですので、遠方にお住まいの方もお気軽に電話やメールでご相談ください。
事務所で弁護士に相談する前の整理事項について
事務所で弁護士に相談する場合、実益のある相談にするため、事前に自身で準備できることは準備しておくべきです。
まず、交通事故証明書がお手元にあれば用意してください。
もしお手元にない場合には、わざわざ取り寄せる必要はありません。
次に、事故現場の地図を用意してください。事故が起こったときの自分と相手方の位置関係について、口頭で説明をするよりも、事前に地図に書き込み、それを弁護士に見せた方が早く状況を理解してもらえます。2次元の平面地図のほか、事故現場を複数の角度から見たグーグルストリートビューを何枚かプリントアウトして持参できるのであれば、ぜひそうしてください。弁護士の理解が更に深まるでしょう。
さらに、事実関係と質問事項について、それぞれA4用紙で1枚以内に簡潔に整理してください。パソコンで作成するのが望ましいですが、手書きでも構いません。事実関係は、時系列に沿って、感情や意見を交えず、事実だけを淡々と記載してください。質問事項は、知りたいことや気になっていることを端的に書き、そのあとにその理由を書くとよいでしょう。
事前準備が必要な理由
なぜこのような事前準備が必要なのかといえば、弁護士によるアドバイスの時間を多くとるためです。弁護士相談の時間は、多くのケースではおおむね30分以内です。役所などが主催する法律相談会では1件20分以内のところもあります。
弁護士が適切なアドバイスをするためには、前提となる事実関係を的確に把握しておかなければなりません。弁護士が前提事実を把握するまでに時間がかかってしまうと、アドバイスの時間が十分に取れなくなるおそれがありますので、弁護士に速やかに事実関係を把握してもらうための事前準備がとても重要になります。
また、質問事項(知りたいこと・気になることとその理由)を事前に書き出しておくべきその理由は、聞き忘れを防止するためです。
弁護士に相談することは、多くの人にとって非日常的なことです。端的に言えば、とても緊張します。そのような緊張の中で、知りたいことや気になることを漏れなく全て聞いて帰ってくることは非常に困難です。そこで、事前に質問事項に記載しておけば、聞き忘れを防ぐことができますし、知りたいことや気になることの理由(なぜこのことを知りたいのか、なぜこのことが気になるのか)を付記しておけば、弁護士が質問の趣旨を理解する際の手掛かりになります。
なお、質問事項を作成する際、「このようなことを聞いても大丈夫だろうか」とか「笑われないだろうか」と心配する必要はありません。なぜなら、弁護士相談は、弁護士にとってだけでなく、相談者にとっても面接と同じだからです。弁護士が「この事件を受任したい」と思い、相談者が「この弁護士に委任したい」と思い、両者の気持ちがマッチングしなければ依頼に至ることはありません。もし自分の弁護士に聞きたいことが気軽に聞けなければ、弁護士に依頼しても安心することはできないでしょう。
そこで、最初の相談の際に「この弁護士に頼んでも大丈夫かどうか」を見極める必要があります。そのための最も分かりやすい判断基準が「教えてほしいことが気軽に聞けて、分かりやすく教えてもらえる」ということです。
そこで、弁護士の法律相談は、「この弁護士に依頼するかどうかを決める面接である」と考えて、遠慮なく聞きたいことを聞いてください。
交通事故被害者専門の弁護士に相談してみる
先ほども申し上げたとおり、多くの弁護士は交通事故の初回相談料を無料にしています。
とはいえ、弁護士にもそれぞれ重点的に扱っている事件があり、交通事故事件を重点的に扱っている弁護士もいれば、離婚事件を重点的に扱っている弁護士もいます。一般論で言えば、より多くの交通事故事件を扱っている弁護士に依頼した方が、そうでない弁護士に依頼するよりも良い結果となることは当然です。
当事務所は交通事故事件を重点的に扱っております。当事務所にお電話やメールをいただくことで、交通事故の被害にあった方のお悩みを解決することができれば、これに勝る喜びはありません。交通事故の被害にあってお困りの方は、当事務所までお気兼ねなく、お電話やメールにてご連絡ください。