後遺症事例9
示談金増加額 約425万円
バイクで走行中、駐車場付近で右折車にはねられた事例 (後遺症10級10号)
当初提示額
5,225,000円
最終示談額
9,482,866円
交渉後の増加額
4,257,866円
傷害状況
左上腕部骨折
後遺症認定
後遺障害10級10号
治療期間
261日(入院13日)
解決方法
交渉による示談
交渉期間
2.5ヶ月
交渉のポイント
後遺症に伴う逸失利益
交通事故の概要
山梨県富士吉田市の路上にて、バイクで走行中、反対車線を走行してきた自動車が右折して駐車場に入る際、不注意によりMさんのバイクを見落とし、衝突させてしまったという交通事故の事例です。
Mさんは、この交通事故により「左上腕部骨折」という重傷を負い、入院13日、症状固定までの治療期間261日という長期の治療を要しました。
治療終了後は、自賠責保険に対して後遺障害(後遺症)の認定請求を行い、「左肩関節の機能障害」として、後遺症第10級10号が認定されています。
弁護士交渉〜介入から解決まで〜
Mさんは、交渉ごとが不得手であったため、相手方保険会社との交渉は行わないまま、当弁護士への依頼となりました。
保険会社からの提示は、後遺症慰謝料については、弁護士基準(裁判基準)であり問題なかったのですが、後遺症による逸失利益が全く提示されていない(つまり、逸失利益の提示額0円)という不当なものでした。
理由としては、事故当時、Mさんが無職であったというものです。
しかし、症状固定時にMさんは42歳であり、まだまだ働ける年齢です。
そこで、当弁護士は賃金センサスにより逸失利益の請求を行いました。
ところが粘り強く交渉はしたものの、無職の壁は厚く、賃金センサスでの賠償金獲得は断念せざるを得ませんでした。
それでも、約498万円の逸失利益の獲得には至りました。
Mさんの過失5%を差し引いても、約425万円の示談金増額です。